皆様1週間ぶりのどんです。
梅雨時期に盛んに声が聞こえる生きものと言えばカエル!!
そんなカエルの中でも、泡に包まれた卵を樹上に産む、モリアオガエルに出逢うツアーを
6/4(土)〜6/5(日)に開催しましたので、ご報告させていただきます。
通常ツアーは13:30開始のものが多いのですが、今回は夜に産卵するモリアオガエルに出逢
うため、夕方開始となりました。
まずはスライド鑑賞をしてモリアオガエルの生態について知ってもらいました。
夕食を挟んで、19:30より野鳥公園と町内を巡ってモリアオガエルの姿を探します。
園内の水路では、まず、カジカガエルがお出迎えしてくれました。石の上にちょこんと乗り、
顔を上げてすましたポーズ!!
あんなに小さいのにあんな大きな声が出るなんて…。とお客様と一緒に感心してしまいました。
そして、普段は立ち入り禁止のオシドリ池の中に入り目的のモリアオガエルを探します。
池からはクククッというモリアオガエルの鳴き声が聞こえています。
息の淵にあるヤナギを丹念に探すと…いました。オスのモリアオガエルのようです。
お客様は姿を見るのは初めてということで、じっくりと観察をしていただきました。

〈夜の観察〉
野鳥公園から移動して、今度は河原沿いの産卵地で観察します。
探しだしてすぐに、水面に程近い横枝にモリアオガエルの姿を確認できました。
先ほどのモリアオガエルと違って、体に茶色い斑点がたくさんあります。こんな違いも
モリアオガエルの思い白いところ。「全然違う」とお客様も興味深々です。
しかし、程なくして、そのカエルの上の枝に何か模様が有ることに気が付きました。
なんと、それはヘビの1種「ヤマカガシ」だったのです!!
実はヤマカガシはカエルの天敵。スライドでそのことを説明していたので、お客様にも
私にも緊張が走ります!!

〈モリアオガエルとヤマカガシ〉
よく観察してみると、ヤマカガシの頭はカエルとは反対の方向に有る様子で、
ヘビににらまれたカエルという状況ではなかったようです。
しかし、位置関係から、カエルはすぐに水に飛び込めるように、ヘビの方は、樹に登ってきた
カエルを襲えるよう考えているように見受けられました。
間近で命のやり取りが感じられ、とても興奮した出会いとないました。
更にこの場所ではモリアオガエルを3頭、ヒキガエルを1頭にも出逢うことができました。

〈体に斑文のない茶色い個体〉
翌日、昨日の夜、観察をした場所に行って昼間のモリアオガエルを探します。
野鳥公園では、水面に接したところに産卵してあった泡巣を指で触ってもらいました。

〈メレンゲみたいなふわふわ感触〉
お客様はもちろん触るのは初めて。柔らかさに驚いていらっしゃいました。
移動をし昨日のヤマカガシとモリアオガエルがどうなったかを見に行ったのですが、
樹には何もおらず。あの後どうなったのかをうかがい知ることはできませんでした。
他の場所も探してみましたが、モリアオガエルの姿はなく、代わりにヤマアカガエルが
たくさん観察できました。

〈ヤマアカガエル〉
私は落ち葉です。と言わんばかりに身動きしませんでした。残念、見えてるよ!
皆さんは何処にいるかわかりますか?
観察を終えて、ヘルシー美里に帰る途中、はやかわ創造空間cocorotoの前で早川町で活躍中の
サル追い犬「エゴマ」と「クルミ」を発見。
お客さまが是非見てみたいということで、cocorotoで開催されている「ニホンザル被害対策の
一年」の展示を拝見していくことに。
この日は、エゴマとクルミの飼い主で、早川町で獣害対策の活動をされている山本さんも
いらしたので、直接、説明を聞かせていただくことができました。

〈山本さんとお客様〉
パネルを使って発信機をつけたサル群れの動きや、町の人のやる気を引き出す獣害対策術を
説明していただきました。
ヘルシー美里に戻り、昼食をとってツアーは終了となりました。
天気があまりにも良く、湿度が足りなかった為か、モリアオガエルの産卵シーンは観察できま
せんでしたが、メスを待つモリアオガエルや、そのほかの生きもの。町の人とのふれあいもできた
楽しいツアーおなりました。
お客様からも、「あんなにかわいい(モリアオガエル)のだからもっと色々な人にも参加して
もらえたら良いのに」「来年も是非、開催してください」と言っていただきことができました。
ツアーは終わってしまいましたが、もうしばらくはプライベートガイドでご案内することも
可能です。
興味をもたれた方は、是非、お問合せください。
by(どん)