2020年10月29日

ブナの葉

こんにちは、芥川です。
今日はヘルシー美里の玄関にブナの葉が落ちていました。
IMG_2687.JPG
どうしてこんな話題にしたのかというと、早川町ではだいたい標高1200m以上の高いところにしかブナは生えておらず、標高480mのヘルシー周辺では決して見られないものだからです。何qも風で飛んできたのでしょうか?不思議です。。。
さて私はブナ北限の北海道の町の、ブナセンターというところで勤務していたことがあります。それでブナには目ざとく反応してしまいます。それとも自分がブナに対して引きが強く、ブナのほうから目の前に現れてくるんでしょうか。。。
それにしてもこの葉っぱ、とても小さいです。ブナは千葉と沖縄以外の全国に分布しているんですが、南のほうほど小さく、北に行くほど大きい葉になります。山梨県あたりでは太平洋側に近いのでかなり小さくなります。(でも、これは極端に小さいほうですが)

ちなみにこちらが北海道のブナになります。
IMG_2689.JPG
だいぶ違いますよね。これでも北海道の平均より小さめのほうです。

ところでブナという木、どうしてこんなふうに話題にしたり、ブナセンターなんていう施設があったり、白神山地のブナ林が世界遺産になったり、何かというと他の木と比べて特別扱いのようになっているのか不思議に思ったことはありませんか?
実はですね、日本で一番多い木がブナなんです。
もちろん杉など人が増やして植えた種類は除きます。天然林の広葉樹全体のうちで材積量の6分の1を占めるのがブナで、日本に2200種あるといわれる樹木の中でブナという1種だけでそれほどに達している、しかもたくさん伐採されて人工林に変えられてきた現在でもなおそれくらい占めているのはすごいわけです。日本を代表する木なんですね。暖かい地方ではそれほど目立ちませんが、東北などは山地全体が見渡す限りブナ林しかない、というような風景がよくみられます。NHKの朝の最初の画面や、CMなどで新緑のイメージ映像が出るときもブナが使われます。
ブナは一面そればかりの純林を作る性質があり、温帯の中で涼しいほうの冷温帯という気候区分全体を塗りつぶすような生え方をし、四季がはっきりしていて食文化、服飾、建築や芸術などが発展したいわゆる先進国のある場所と一致した分布をしています。温暖化や気候変動の指標にも、将来ブナが生育できそうな地域、できなくなる地域、という表し方をされたりします。なんだかすごい木な気がしてきたでしょう?

11月、黄葉も美しいブナを楽しむトレッキングプランも予定しています。HPのほうへどうぞ。
posted by 生態邑スタッフ at 18:38| 山梨 ☀| Comment(2) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小さいブナの葉で思い出したのは、パタゴニアのブナの葉です。寒くて強風が吹くためか、驚くほど小さい葉でした。大きい葉だと千切れてしまうので小さくなったように(適応した)思われました。
Posted by 吉井一仁 at 2020年10月29日 21:09
吉井一仁さま
ナンキョクブナ(かその仲間)ですね。南半球のものはナンキョクブナ科に分けられてしまいました。
強風を小さな葉でいなすのはそのとおりですね!日本のブナも太平洋側のものは台風にそなえて小さくなっていると言われていますね。
Posted by 芥川@南アルプス生態邑 at 2020年10月31日 22:05
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