2012年12月21日

ツアー報告「初めてのバードウォッチングツアー 冬の鳥を探そう」

こんにちは!テツです。

12月15〜16日に開催された
「初めてのバードウォッチングツアー 冬の鳥を探そう」のご報告です。

このツアーはバードウォッチングが初めてという方や
始めてみたけど上手くいかないという方にも
観察のコツや基本をマスターしていただき、
バードウォッチングをより楽しんでいただくことがコンセプトです。


さて、朝からの雨で先行きを案じられる中、
いざツアーが始まると思った矢先、ヘルシー美里の裏山を飛ぶハイタカが!
しばらくすると木の梢に止まり、盛んに辺りを見回して獲物を探しているようでした。
さっそくの猛禽類の登場にツアーへの期待も高まります。

その興奮冷めやらぬ中、まずはバードウォッチングの基礎を知ることからスタート。
双眼鏡の使い方から始まり、
自分にあった図鑑や道具の選び方、
「彼らがどんなものを食べ、どのような生活をしているか?そのために嘴はどのような形をしているのか?」といった
野鳥の生態や野鳥を探す時のポイント、そして観察する時のポイントを学びました。

DSC_1744-2.jpg
(スライドで観察のポイントを押さえます)


コツが分かったら、いざ実際に観察へ。
いつの間にか雨も止み
ヘルシー美里から野鳥公園へ向かいながら徐々に野鳥観察に慣れていきます。
まずは、カラ類の混群に遭遇。
どんな種類の鳥たちがいるかだけでなく、
彼らの行動から その群れが「リラックスしているのか?緊張しているのか?」
どのような状態であるかを観察しました。

道中では他にもアオジや一心不乱に木をつつき続けるアカゲラ、ジョウビタキなどに出遭いました。

野鳥公園では、エサ台に来る鳥たちを観察した後、園内を散策。
すると山のほうから「ピャッ」という声が。
目を向けてみるとそこにはシカの姿が!他にもサルも目撃することができました。

DSC_1766-2.jpg
(エサ台にきたメジロ Zosterops japonicus)


夕食のあとは、フクロウを探すため夜の森に出発。
この時期になるとフクロウは巣を探し始め、盛んに鳴くようになるのです。
その声を頼りに暗い森を進みましたが・・・
今回はお目当てのフクロウは発見できませんでした、残念。
しかし、木の上からこちらを覗き込むムササビやオスジカの群れなどに遭遇することができました。

DSC_1796-2.jpg
(ムササビ発見!)


2日目は12月とは思えないほどのポカポカ陽気。
そのためか朝からノスリやトビが飛んでいました。
タカの仲間は上昇気流を使って帆翔するので、よく晴れた暖かい日にはよく飛ぶのです。

またシジュウカラやヒガラの混群の中に日本一小さい鳥「キクイタダキ」の姿を発見!
小さいだけあってとてもすばやい彼らを見るのは大変でしたが、
皆さん双眼鏡の使い方にも慣れてきて無事に観察できたようです。
群れ自体も僕らの近くに集まってきたことも幸いしました。

CSC_1651-2.jpg
(混群の中にいたキクイタダキ Regulus regulus)

しかし、ここでは「何故彼らが集まってきたのか?」という点にも注目しました。
彼らは僕たちに興味があって近寄ってきたのではなく、
何か異変があった時に群れが収縮するという習性のために集まってきたのです。
つまり、僕たちを警戒していたわけですね。

そのため、そこでの観察は早々に引き上げ、次のポイントへ。


続いては、少し視点を変えて「個体」を見る観察を行いました。
畑周辺になわばりを持っている一羽のジョウビタキに注目し、
ある時間なるべく影響を与えないよう配慮しながら、その行動を追跡しました。

DSC_1517-2.jpg
(追跡したジョウビタキ♂ Phoenicurus auroreus)

それによって何が見えてくるかというと
激しく他の個体を追い払ったり、逆に追い払われるなどの様々な様子から
彼のなわばり、そして生活が分かってきます。

その結果、彼への愛着が沸き、より身近な存在になります。
そうなるとバードウォッチングがより楽しくなりますよ!


続いては環境によって棲む鳥たちが違うことに注目して観察を行いました。
林にほど近い草地では、種子を食べるカシラダカやベニマシコに出遭いました。
ベニマシコは皆さまから「赤い!」や「キレイ!」と歓声が上がっていましたよ!
そして、彼らを狙うモズも発見。
観察中、何度もベニマシコたちを追いかける様子が確認できました。

DSC_1622-2.jpg
(背中しか撮影できませんでしたが・・・ベニマシコ♂ Uragus sibiricus)


森に入ってみると、ルリビタキや花芽をついばむウソを観察することが出来ました。
また、ひたすら枝でじっとしているリスも発見しました。

そしてツアー終了間際、すぐ真上にクマタカが!
ツアー中、何度か確認できていましたが、遠くでなかなか見づらかったのです・・・
しかし、このときは肉眼でもお腹の模様が分かるぐらいの距離を飛んでくれました。
早川のような急峻な地形に生息するクマタカ、
この早川だからこその環境に棲むこの鳥が最後に大サービスをしてくれました。
参加者の皆さん共々これには興奮隠せませんでした!

DSC_1866-2.jpg
(あそこにクマタカが!)


そして、全員で記念撮影をしてツアー終了。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
またお会いできる日を心待ちにしています。
初めてBW集合写真-2.jpg


今回のツアーで確認した種
キジバト、トビ、ハイタカ、ノスリ、クマタカ、※コゲラ、アカゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、カワガラス、ルリビタキ、ジョウビタキ、※カヤクグリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ、ウソ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ
※は声のみの確認

CSC_1872-2.jpg
(大サービスしてくれたクマタカ Nisaetus nipalensis)

posted by 生態邑スタッフ at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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