2006年11月16日

ガビチョウ

皆さんは「かごぬけ鳥」という言葉をご存知ですか?
もともと日本には生息していなかったのに人為的に持ち込まれ、日本の環境に適応して住み着いてしまった鳥たちのことを指します。
今回お話しするガビチョウも、そんな鳥のひとつです。

ガビチョウと聞いてもピンと来ない方も多いかもしれません。なぜなら、日本の“野鳥”ではないために、普通の野鳥図鑑を探しても載っていないからです。(図鑑によっては「外来種」として載っています)
そんな、図鑑にも載っていない鳥が、現在、日本のあちこちで増えてしまっているのです。

山梨県内も富士川沿いを中心に、かなりの固体がすみついています。ただ、数年前までは早川町内では見たことが無く、私も安心していたのですが・・・
早川でも3年ほど前から鳴き声が聞こえるようになり、昨年は野鳥公園周辺で、さかんにさえずりが聞こえました。それでも、今年はほとんどさえずりも聞こえなくて安心していたのですが、最近になって、今年のエサ不足からか、エサ台に居着くようになってしまいました。

2006.11.16 gabicyou001.jpg

茶色い体に白いメガネをかけた様なこの鳥は、漢字で書くと「画眉鳥」となります。
必ずつがいと思われる2羽で餌場に現れ、ヒマワリの種や小鳥用の粒餌を食べていきます。大変臆病なのですが、反面、とても気が強いようで、先日は自分より体の大きいカケスを追い払っていました。

この鳥はそもそも、中国南部や台湾などに生息しており、さえずりが美しいことから中国などでは古くから飼い鳥として親しまれているようです。日本にも江戸時代から輸入されていたそうです。ただ、私的には、ちょっととげとげしい感じがするこの鳥の声は、いまいち好きになれません。(図鑑にはクロツグミの声に似ているとありますが・・・)

私の聞いた話では、ペット業者が販売用にたくさん輸入したものがほとんど売れずに、処分に困って自然に放した結果、今のようになってしまったということです。

ガビチョウのほかにも、早川にはソウシチョウがおります。どちらもスズメ目チメドリ科という、日本には近縁種のいない鳥たちです。中国の密林生まれの彼らが、それでも今は割りとおとなしく?すんでいてくれているようですが、今後、元々日本にいた野鳥たちの生息を脅かさないか、それが今の一番の心配事です。
posted by 生態邑スタッフ at 12:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 野鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、ガビチョウの繁殖力の強さには、驚きますね!!もう早川に住み着いているのですか?
エサ台を占領されそうですね!!もうされているか!!!。
Posted by とり逍遥 at 2006年11月16日 19:45
とり逍遥さんの言う通りです!
昨日は50羽以上のスズメが、一羽のガビチョウに蹴散らされていました。
昨年までは冬になるといなくなっていたのですが、今年はどうするのでしょうか?
Posted by masa at 2006年11月17日 07:48
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