2009年06月19日

【シジュウカラ日記】

こんにちは、やっしーです。
CCDカメラを設置した巣箱を使っているシジュウカラのご報告です。
昨日の夜に大事件がおこりました!! 18日の19時半頃、巣箱のなかにゆっくり入っていくアオダイショウを見つけました。

アオダイショウ.jpg
《巣箱の中に入ってきたアオダイショウ》

その様子を見続けていると、アオダイショウはヒナをいきなり襲うことはせず、体を使ってヒナたちをおさえつけているように見えました。こういった場合、押さえつけられる前にヒナは一斉に逃げ出す、という例もあるのですが、このヒナたちは動きませんでした。アオダイショウはゆっくりと6羽のヒナ全てを食べていきました。

アオダイショウ食.jpg
《ヒナを食べるアオダイショウ》

巣空.jpg
《事件後の巣箱の中》

このようにヘビが営巣中のヒナを襲うというケースは全国的によく報告されていて、温度と臭気を察知して襲っているのではないか、と言われています。また、巣立ったとしても、ヒナの生き残る確立は10%程度と聞いています。

私はこのシジュウカラの親子を長時間観察し、時間を共有したことで、彼らの気持ちがわかったような時もあり、親近感をもって観察をしていたので、今回のことは、かなりショックでした。
しかし広い視野でみれば、このアオダイショウも生きていくために食べていかないといけない。これも生態系のなかで起こる現象の一端であり、こうして物質が循環していること。ヒナは食べられて、また違う形で命を繋いでいくのでしょう。こういうことがあって、自然は私たちの前に存在しているのですね。

親鳥.jpg
《親鳥》

残された親鳥は時折巣箱にエサをもってきています。残念ながら彼らの今回の繁殖は失敗に終わってしまいました。生物は、それぞれがそれぞれのドラマを持っています。今回はその一部を見ることができました。今後、彼らはどのような生活を営んでいくのでしょう。また野鳥公園の森で見つけたときにはご報告していきたいと思います。


やっしー
posted by 生態邑スタッフ at 21:35| Comment(11) | TrackBack(1) | 野鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 今日、私だって肉も魚も食べてます。
アオダイショウだって生きるのに必死です。
…頭では理解できますが、悲しいです(;_;)
やっしーさん、つらい、それでも貴重なご報告ありがとうございました。
 今度お邪魔した時は巣箱を見るのもしんどいですが、心を鍛えて伺います(;_;)
Posted by mikola at 2009年06月19日 21:54
やっしーくん、記事を読んでびっくり。
なんとも言葉のかけようがないね。
「自然の摂理」と心の整理をつけても
心の隅にくやしさが残るだろうね。

でも、この記事がこれまでの「シジュウ
カラ日記」のなかで一番感銘深くしみ
込んできます。
Posted by なかやま at 2009年06月20日 12:40
mikolaさん、コメントありがとうございます。
かなり衝撃的な映像でした・・
「もしかして今日巣立つんじゃない?明日かな?」
なんて事をいいながら、巣立ちを楽しみにしていたところでしたので、心を落ち着かせるのに時間がかかりました。。
でも、こういう捕食・被食があって森や草原などが形成されている、というのを知っていることなのですが、さらに強く認識するきっかけになりました。

先日は会えず残念でしたが、また、ぜひ起こし下さい〜お待ちしています!

やっしー


Posted by やっしー at 2009年06月20日 13:00
なかやまさん、コメントありがとうございます。
そうですね〜やっぱりヒナがかわいかった分悔しい気持ちが残りますね。
これから生物を観るとき「アイツは生き残ってきたんだな」なんてことを考えると思います(笑)

なかやまさんもまたいらしてください〜!
お待ちしています!

やっしー


Posted by やっしー at 2009年06月20日 13:21
ほんとに 何と言ったらいいのか・・・
産まれる瞬間から見せて貰っていたので
可愛さもひとしお、すくすく育っていく
姿を見ては癒されていたのに・・
残念でした・・・
自然の厳しさ!?

去年は 親鳥の機転?と運がよかったのでしょうね?
言葉にならないくらい悲しいです。。。
やっしー君は もっともっと悲しいだろうな・・・

これからは 生き残れた鳥達を見る目が変わりそうです。
ご報告ありがとう!! 
Posted by かっしー at 2009年06月20日 14:01
びっくりしました。
自然界では珍しく無い事なのかも知れないでしょうがやっぱり悲しいですね。

さぞかし身近で観てこられたスタッフの皆さんが一番落胆されてる事と思います。

厳しい自然界の掟でしょうか?
Posted by か〜ぺんた〜 at 2009年06月20日 21:04
やっしーさん、心が痛すぎ〜。。。
Posted by shouma at 2009年06月20日 21:18
かっしーさん、コメントありがとうございます。
ヒナが襲われるケースのほとんどが巣立つ直前なんですよね。
ヒナが大きくなると、臭気や体温がヘビにとって察知しやすくなるためではないか、と推測しています。
大きくなってからなので悔しい気持ちも比例していきますが、僕のように悔しい思いをしている人もたくさんいることでしょう。。
生物を観る心構え?みたいなものが更新していくきっかけになりそうです。おかげで成長させてもらった、と思っています♪


やっしー

Posted by やっしー at 2009年06月21日 10:42
か〜ぺんた〜さん、コメントありがとうございます。
そうですね。マンボウは3億個も卵を産んで、ほとんど食べられてしまいます。
生物は被食などで死んでしまう数より多く産むことで子孫を残しています。
子孫を残すための効率的な産む数は、長い時間を経てきまっているようです。
仕方のない事なのですが、やはり悲しいですね。

やっしー
Posted by やっしー at 2009年06月21日 11:22
shoumaさん、コメントありがとうございます。
はい、アオダイショウを嫌いにならないように気をつけます(笑)


やっしー
Posted by やっしー at 2009年06月21日 11:42
みなさま
たくさんのコメントありがとうございました。
今回の事件はショックな出来事ではありましたが、このような命のやりとりがあって、自然が成り立っていることを痛感しました。そのおかげでわたしたちも生きているのだと思います。だからこそ自然を大事にして守っていくことを考えていかないといけないと感じました。
この事件を彼らのメッセージと捉え、これからも自然を大事に思い、楽しみながら観ていこうと思います。
ありがとうございました。

やっしー
Posted by やっしー at 2009年06月21日 13:04
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