2024年11月01日

水中のキャンパー、シマトビケラ

こんにちは、
がっしーです。

先日紹介した「水生昆虫」、皆さん覚えているでしょうか?
彼らはとっても個性豊かで生活の工夫も様々。
それを少し、紹介しようと思います。
それでは、川の中をのぞいてみましょう。

トビケラ巣川.JPG
おや、石と石の間に網のようなものが見えます。
何かあやしいですね。石をめくってみましょう。


トビケラ巣.JPG
石の裏側に、小石や枯れ葉の固まりがくっついていました。
よく見ると糸で絡められているようですね。
失礼して中をのぞいてみましょう。

トビケラ石.JPG
中に生きものがいました!
どうやら、彼の住みかだったようです。

シマトビケラ?.JPG
この生きものは「トビケラ」。イモムシ型の水生昆虫です。
サイズや、巣の材料からすると「シマトビケラの仲間」ですね。
おそらくウルマーシマトビケラでしょうか。

シマトビケラの仲間は、小石や落ち葉の破片などを糸で絡めて巣を作り、
その中で暮らします。
そして、その巣の近くに糸で網を作り、川の流れに乗って流されてきた
細かな有機物をひっかけ、食べています。
最初の写真の「網」は、彼らの食べる場所だったわけです。
「流れ」のある環境にうまく適応して生きているんですね。

家の中でのんびり暮らし、
お腹がすいたらちょっと玄関へ出て食料を食べて、また家に戻る…。
少しうらやましい暮らし方、かもです。
posted by 生態邑スタッフ at 19:35| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | むし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月02日

ムササビの食痕を発見!

みなさんこんにちは
イッチ―です
今日の野鳥公園は一日中雨ですこし寒い天気でした。
ムササビも巣箱の中で丸まっていました。
ムササビ1.jpg
こんな感じになっていて、尻尾の下には顔があります。
ムササビ2.gif

そんな中、野鳥公園を歩いているとムササビの食べあと(食痕)を発見しました!
これは、カエデの種を食べた痕なんです。
カエデ食痕1.gif

食べられる前のカエデの種はこんな感じ。
カエデの実.gif

ムササビはこの種の部分(赤丸)のみを、くり抜いて食べます。
カエデの実2.gif

秋の実りの季節になり、ムササビも木の実や種をよく食べています。
園内を歩くと足元にカエデの実の食痕が落ちているかもしれません。
ムササビに会えなくても、同じ場所にいると思うとわくわくしますね。
ぜひ、野鳥公園に来たときは足元も見ながら歩いてみてください♪
posted by 生態邑スタッフ at 15:18| 山梨 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | けもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【早川キッズレンジャーキャンプ哺乳類調査隊1日目の様子】

本日から早川キッズレンジャーキャンプが始まりました!

今回のテーマは「哺乳類」。
南アルプス生態邑周辺の哺乳類のことをキッズレンジャーのみんなと一緒に調べます。

今回もたくさんのキッズレンジャー達が集まってくれました。
ご参加いただきありがとうございます。

さて、1日目から早速に調査に出発!と行きたいところでしたが、あいにくの雨模様・・・
雨脚も強くなってしまったので、屋内でプログラムを行いました。

まずはアイスブレイクもかねて「私は誰でしょう?哺乳類Ver.」。
カードに書かれた動物の名前を当てるために、たくさんの仲間たちに聞き込みを行うゲームです。
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カードの生きものたちは、子どもたち自身に書いてもらったのですが、さすがキッズレンジャー。
非常に珍しい生き物の名前を書いてくれる子もいました。ゲームの難易度は高めになってしまいましたが(笑)

そのあとは、これから調査をする生きものたちを知ってもらうために、早川町に生息する動物たちの標本を触ってもらいました。
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テンの毛皮を触っている様子
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アナグマの毛皮を触っている様子
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シカの角を持ってみよう
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シカの角をスケッチしている様子

「なんでこの形なの?」「角があるシカはオス?メス?」「毛はふさふさしてる」「毛の生えている向きが違う」など、
たくさんの疑問や感想が出てきました。
その意味を時間の許す限り、隊長のテツと一緒に話していました。

その後は、生きものの行動や生態を学ぶゲームを行いました。
テーマは「貯食」。冬に備えてこの時期に木の実を隠す生きものの習性です。
哺乳類ではリスやアカネズミに見られます。

ゲームの中身は2班に分かれて、片方が隠したクルミをもう片方のチームが探すというものです。
さらにその後、残ったクルミを隠した側のチームが回収に行くのですが、これが意外と難しく隠した場所を忘れてしまっていました。
実はこれが自然界でも起きていて、リスやネズミが隠し場所を忘れたクルミやどんぐりが発芽して、新たな木として育っていくことになるのです。

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クルミを探し回るキッズレンジャー達

たっぷりと生きもののこと知ったあとは、みんなでアウトドアクッキング!
それぞれ分担しながら協力してご飯を作りました。

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そして出来上がった今日の夕食のメニューは「山梨名物ほうとう」
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みんなお腹いっぱいになったかな?

明日からはいよいよ本確的な調査がスタートします。
明日に備えてゆっくり休んでね。
おやすみなさい。

【本イベントは早川町教育委員会の後援事業です】
※新宿からの送迎バスは早川町役場様のご厚意により運行しております
posted by 生態邑スタッフ at 22:27| 山梨 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月03日

【早川キッズレンジャーキャンプ哺乳類調査隊2日目の様子】

キッズレンジャーキャンプ2日目の朝もキッズレンジャー達は元気です!

朝食から皆で協力して作っていただきます。
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そのあとは野鳥公園で調査開始!
昨日は雨で調査が出来なかったので、改めて調査計画を相談するところからスタート。

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その結果、ニホンリス、テン、アナグマについて調査をすることになりました!
それぞれの生きものについて隊長のテツから調査のポイントを教えてもらい、いざ森へ。

まずは各生きものの残した痕跡(フィールドサイン)を探します。
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ところが何と早々に森を走るニホンリスを発見!
みんなで観察しながら、追跡します。
するとあちこちでリスが好きそうな道や食痕を発見!

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森の中でリスがどの辺りを使って暮らしているかが見えてきました。

その他の調査対象はと言うと、アナグマは古い巣を発見。テンは糞を2か所で発見しました。
特にテンの糞には植物の種がたくさん含まれていることを発見し、最近は木の実を好んで食べているだろうとキッズレンジャー達は推測しました。

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(テンの糞)

お昼は羽釜で炊き込みご飯を作りました!
火おこしから皆で協力して行うことが出来ましたよ。

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午後は、午前に見つけたフィールドサインを元にセンサーカメラ(自動撮影カメラ)を設置しました。
このまま一晩様子を見て、明日映っているか確認します。成功すると良いね!

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夕方はキッズレンジャー恒例のムササビ観察。
テツから観察の注意などを聞いて、ムササビを怖がらせないような観察に挑戦しました。

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その結果、無事に出巣から滑空まで観察することが出来ました。
ムササビが木を登っていく様子もしっかり観察できて、みんな歓声が上がっていました。
ムササビ可愛かったね〜


最後の夕食はお楽しみのBBQ!!
みんなでワイワイと火を囲んで楽しみました。
お肉も焼きそばもいっぱい食べて満足してくれたかな?

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明日はいよいよ最終日。
ゆっくり寝て明日に備えてね、キッズレンジャー達。
おやすみなさい、良い夢を。

【本イベントは早川町教育委員会の後援事業です】
※新宿からの送迎バスは早川町役場様のご厚意により運行しております
posted by 生態邑スタッフ at 22:11| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月05日

【早川キッズレンジャーキャンプ哺乳類調査隊3日目の様子】

今回のキャンプもあっという間に最終日。

2日目に設置したセンサーカメラの様子を確認に行きます。
テンとリスを狙って仕掛けたカメラの結果は・・・・残念!
どちらも野生動物を撮影することは出来ませんでした。
しかし、これも自然。普段は利用していてもカメラがあることで警戒して来なくなることもありますし、
カメラの向きや角度が悪かった可能性もあります。
キッズレンジャー達と相談して、カメラはしばらくそのまま継続して設置し、結果をスタッフから報告することとなりました。
うまく成功すると良いね!

さて、その後はニホンリスの直接観察に挑戦。
昨日は偶然出会うことが出来ましたが、今度は狙っての観察です。
フィールドサインや昨日見た行動などから予測して、観察の時間と場所を決めました。

リスを怖がらせないように森の中で静かにじっと待つキッズレンジャー達。
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しかし、いくら待てどもリスは現れませんでした。
読みが外れたのか、人に警戒してしまったのかは分かりませんが、野生動物は人間の思うようにはならないことを実感してくれたはずです。
あとはセンサーカメラに期待しましょう。

フィールドから戻った後は、3日間のデータ整理。
調査の仕方のコツや見つけたフィールドサインのことなど、文章やイラストなど思い思いの形でまとめてくれていました。

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(参加者のノートの中身)

今回は、リスやテン、アナグマに迫って調査を行いました。
成果があったものも無かったものもありましたが、すべてが貴重なデータになります。
そして今回の活動を通して、生きもののこと、自然のこと、早川町のこと、何か一つでも子ども達の中に残るものがあることを願っています。


参加してくれたキッズレンジャーの皆、本当にありがとう!
次回の鳥類調査隊でも会えることを楽しみにしてるよ!!

またイベント催行にあたり、後援をいただいた早川町教育委員会様、協力を頂いた早川町役場様にこの場を借りて御礼申し上げます。
posted by 生態邑スタッフ at 17:59| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月07日

コカクツツトビケラは裁縫上手

どうもこんにちは。がっしーです。

本日もいいお天気、川遊び日和。
風はすっかり冷たくなってきましたが、お日様に当たっていると暖かいですね。
ということで、私は今日も川で水生昆虫探しです。
今日はどんな水生昆虫に会えるかな?


コカクツツ川.JPG
今日のポイントはここにしましょう。
流れが緩く、岩の間に落ち葉が引っかかってたまっています。


コカクツツ葉2.JPG
落ち葉の塊をほぐすと、なにやら四角くて細長いものが。
植物の一部でしょうか?


コカクツツ葉.JPG
葉っぱの上にそっと置くと、中から頭が出てきました!
どうやら生きものが入っていたみたいです。


コカクツツトビケラ.JPG
この生きものは「コカクツツトビケラ」。先日紹介した、トビケラの仲間です。
以前に紹介したシマトビケラは巣を作り、そこに住んで積極的に移動はしないのですが
このトビケラはなんと、巣を背負って動きます。ヤドカリやミノムシみたいですね。
落ち葉でできた大きな巣を背負って動くため、流れがゆるく落ち葉のたまりやすい所でよく見つかります。


トビケラ巣.JPG
流れの速い場所で流されない巣を作り、網で食料をキャッチするシマトビケラと
流れの緩い場所で動ける巣を作り、歩き回って落ち葉を食べるコカクツツトビケラ。
トビケラは、住む場所や生き方に合わせて
多彩な巣作りや糸の使い方をする、面白い生きものなのです。
posted by 生態邑スタッフ at 19:04| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | むし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月08日

山燃ゆる

皆さん、こんにちは!

早川町の紅葉が見ごろを迎えています。
特に最北の奈良田周辺は今がピークとのこと。

南アルプス生態邑周辺は来週末辺りがピークになりそうです。

早川町の紅葉は、カエデ類やヤマブドウの赤色、カツラやイロハモミジなどの黄色、カラマツやケヤキの茶色、常緑樹の緑色と多様な色彩に彩られた山々が魅力です。
紅葉狩りや鮮やかに染まった森の散策、落ち葉探しなどなど、この時期しかできない体験もおススメです。

来週末のお部屋には空きがありますので、是非お越しください!!

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posted by 生態邑スタッフ at 16:36| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月09日

丸まるムササビとヤマセミ情報

こんにちは。スタッフのぐっちゃんです。

今朝は気温がぐんと下がり、最低気温5℃!寒い!
午後になっても気温は13℃。冬へまっしぐらです(';')

この時期のムササビは寒いため一日のほとんどを丸まった態勢で寝るようになりました。
この写真の丸い2つのかたまり、どちらが体でどちらが尻尾か分かりますか?
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正解、写真下が体、上が尻尾です!
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体と同じサイズの尻尾は、木から落ちないようバランスをとるために重要な役割をしています。
イラストのように下に垂らしたりしてバランスをとるんです。
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しっぽは暖かそうなので暖もとれそうですよね(^^)

そんな可愛らしいムササビが見られるムササビウォッチングプラン開催中!!!
まだまだ空きがございますので、お申込みお待ちしております!
お申し込みは下記から!
https://www.hayakawa-eco.com/program/index.php/view/93?continue=1

★ヤマセミ情報★
今朝もオシドリ池でヤマセミが見られましたよ。
30分ほど滞在して、止まり木に止まったり、池に潜る姿が観察できました♪

野鳥公園はとっても寒いので、ダウンを着るなど暖かい服装でお越し下さい(^^)
posted by 生態邑スタッフ at 15:34| 山梨 | Comment(0) | TrackBack(0) | けもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月10日

【再掲】南アルプス邑野鳥公園内での工事のお知らせ

いつも南アルプス生態邑をご利用いただき誠にありがとうございます。

野鳥公園で電柱建て替え工事が行われることになりましたので、お知らせいたします。

期間:2024年11月11日(月)から約1週間
時間:毎日8:30〜16:00

この工事に伴い、期間中は園内に作業音などが発生する可能性がございます。
ご利用の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力の程をよろしくお願い申し上げます。

尚、工事による影響をご承諾いただければ、期間中の早朝入園やご宿泊も受け付けております。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
posted by 生態邑スタッフ at 12:38| 山梨 | Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月13日

【紅葉の吊り橋めぐりと奈良田散策プラン】を開催しました!

こんにちは、スタッフのぐっちゃんです。

先日、「紅葉のつり橋めぐりと奈良田散策」を開催しました!
このプログラムは、つり橋から眺める渓谷の紅葉した景色やつり橋を渡るドキドキ感を楽しみながら、早川町最北の集落「奈良田」を目指すプランです!

プランでは、鬼の伝説が残る巨石のある「チョンキラ橋」を渡りました。
1人ずつ渡るようにと書かれた左下看板。この文字だけでドキドキします・・・。
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参加者の皆さん、怖がりながらも橋から見える景色に感動されていました。
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他にも、紅葉と渓谷が映える橋や奈良田の長さ170mあるつり橋を渡りながら景色を楽しみました(^^♪
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奈良田散策では、奈良田の「七不思議」を通して集落の文化や人の生活を紐解いていきました。
七不思議の1つ「御符水」。昔からどんな干ばつでも枯れない万病に効く水として言い伝えられています。
調査したところ科学的にも水質が良いので、今でも集落の方は料理に使っているそうです♪七不思議は今も奈良田に根付いています。

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吊り橋があるということは、その先に人の暮らしがある。
それを見つけるツアーでもありました。
他にも早川町を楽しむツアーがあります。
是非ご参加ください!

野鳥公園周辺も紅葉が見ごろになっています。
皆様のご来園お待ちしております!
posted by 生態邑スタッフ at 15:57| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月14日

ヤマセミ情報

こんにちは!スタッフのぐっちゃんです。

今朝8時45分〜10時半の2時間近く、ヤマセミがオシドリ池にやって来ました!

池にいる間は、魚を捕るために池へ飛び込む様子や、止まり木で休んだりフンをしたりのんびり過ごす様子が見られましたよ!

観察棟ではイスに座りながらじっくり待てますので、ぜひ観察にチャレンジしてみてください。
また、管理棟では温かい飲み物をご用意しています♪
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ヤマセミ観察の際は、暖かい服装でお越しくださいね♪
皆様のご来園お待ちしております!
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posted by 生態邑スタッフ at 15:07| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 野鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月15日

毒々しい色のキノコを発見しました

みなさんこんにちは
イッチ―です

今日野鳥公園を歩いていると、
毒々しい紫色のキノコを見つけました…
ムラサキシメジ.gif

調べてみると、「ムラサキシメジ」という10月〜11月に発生するキノコで、なんと食べられるそうです!(ただし、加熱調理が必須)
油炒めやみそ汁などにすると美味しいとのこと…
炒めて食べたことのあるナベシ曰く「見た目はまずそうだけど、旨味があってとっても美味しいよ!」ですって。

このキノコの特徴は、
傘が5〜12p
むts.gif
柄の下部が膨らんでいて(赤丸)、少し淡い紫色
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キノコの裏側のヒダが密になっている
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という特徴があります!
似たキノコを見つけた時参考にしてみてください♪

今日は雨上がりで湿度が高く、キノコが発生しやすい天気でした。
雨の次の日は特に足元にキノコがあることが多いので、
ぜひ森歩きの際は、足元に注意して歩いてみてください♪


posted by 生態邑スタッフ at 16:08| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | きのこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月16日

雪虫

みなさんこんにちは
イッチ―です

11月になり野鳥公園も寒くなってきました。
この時期になると、1pもないくらいのふわふわと白くて
小さい虫がよく飛んでいるのを見かけるようになります。
私は昔から雪虫と呼んでいましたが、正体が気になり調べてみました!
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調べると、この虫はワタムシというアブラムシの仲間でした!
ふわふわしている白い部分(赤丸)はロウソクのロウに似た物質で、
ワタムシの体内で作られるそう。
ワタムシは飛ぶ力が弱いため、このふわふわした部分が
帆のような役割をしています。
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秋になると繁殖のために交尾相手を探しているので、
今の時期は見る機会が増える昆虫です。
雪のようにふわふわ飛ぶ姿が可愛らしいですね♪
見つけた際はぜひ観察してみてください♪
posted by 生態邑スタッフ at 15:00| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | むし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月17日

スタッフ紹介とアナグマ

こんにちは、ぐっちゃんです!

いまさらですが、今日は自分の紹介をさせてください!
ブログ後半にはアナグマを紹介していますよ♪

改めまして、今年度から南アルプス生態邑のスタッフになりました「ぐっちゃん」と申します!
出身は埼玉県。専門は、環境教育!好きな動物はアナグマ♪

学生のころは、森の中で子どもたちとキャンプをしたり、アナグマのことが知りたくて山の斜面を歩き回っていました。
働きはじめる前から南アルプス生態邑には勉強に来ていて、早川町の自然や野生動物がいる環境に惹かれてこの度やってきました(^^♪

動物の不思議や面白さ、早川町の魅力を皆さんと一緒に味わいたいです!どうぞよろしくお願いいたします!

さて、今日は私の一押し「アナグマ」を紹介します!
アナグマはイタチの仲間の哺乳類。見た目はこんな感じ。
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小さな顔の黒メガネとずんぐりした長くて太い体が可愛らしい動物。
アナグマは、長いトンネルのような巣穴の中で寝たり子育てなどの生活を送ります。

学生のころは、アナグマが作る巣穴がどんな土地や環境で作られるのか調べていました。
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早川町では、車で道を走行しているとシカの次にアナグマを多く見かけますよ(^^)
野鳥公園内には、アナグマの巣穴もあります(赤丸が巣穴です!)
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アナグマの巣穴は、土を掘って作る巣穴だけでなく、木の根元や石と石の隙間、パイプを利用するなど、どこに穴を作るかは様々。穴の深さも休憩に使うか子育てに使うかで深さが異なると言われています。ちなみに、野鳥公園にある巣穴は土を掘った穴で、長さは2mくらい。繁殖で使っていてもおかしくない長さですが、現在は使われていないようです。

巣穴は斜面に多く作られています。野鳥公園を歩きながら園路横の斜面を探して歩くのも楽しいですよ!

普段は、野鳥公園やヘルシー美里におりますので、お気軽にお声がけください(^^♪
posted by 生態邑スタッフ at 16:14| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月18日

冬のイベント情報

南アルプス生態邑の冬のイベントチラシが仕上がりました!

バードウォッチングや野生動物ウォッチングなど、生きもの観察系のプログラムが充実しています。
その他にも冬がベストシーズンの星空観察や流星群観察、
大人気のキャンプ企画など盛りだくさんです!

是非ご参加ください。
皆様のお越しをお待ちしております。

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posted by 生態邑スタッフ at 19:36| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月19日

野鳥調査報告11月

こんにちは、テツです。

11月期の野鳥調査のご報告です。
冬鳥の季節がやってきましたよ!

野鳥公園では、葉も落ち始めて野鳥観察がしやすくなってきました。
カラ類も混群になっているので見つけやすいです。
針葉樹のある辺りでカラ類の混群に出会ったらキクイタダキがいるか探してみてください。
樹幹部分でホバリングしていたら、かなりの確率でキクイタダキです!
また、なわばり形成の最中のようでジョウビタキとルリビタキがよくケンカしています。

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(ケンカしていたルリビタキ♂Tarsiger cyanurus

「ヒッヒッ」という声が2か所からした際は、しばらく待っているとケンカが見られるかも知れません。
ヤマセミは園内のオシドリ池に来てくれる頻度も増えていますが、相変わらず早川本流にいることも多いです。
公園入口のつり橋から探すと見つかることがありますよ!
他、キツツキ類、カケス、ミソサザイなど

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(川沿いの木に止まっていたヤマセミMegaceryle lugubris


畑周辺でもカシラダカやベニマシコなどの冬鳥がやってきています!
カシラダカはホオジロと混群になっていることもあります。ホオジロの群れがいたら要チェックです。特に草むらから飛び出して木の枝にとまる動きをしたらカシラダカの可能性大です。
ベニマシコは草地にあるススキやセイタカアワダチソウの実をついばんでいます。
その周辺で待っていると出会えるかも!
他にもジョウビタキやモズが縄張り争いをしているので観察すると面白いですよー
他、カワラヒワ、カヤクグリなど

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(カシラダカEmberiza rustica


河原では、カワガラスの動きが活発になってきました。
来月辺りからはなわばり形成でさえずりも聞こえるようになってくるでしょう。
真冬の子育て頑張ってほしいところです。
河原の草地や河畔林にはビンズイやアカハラなどの冬鳥たちもやって来ていましたよ!
他、セキレイ類、イカル、カワウなど

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(カワガラスCinclus pallasii


また町内各所で良く晴れた日にはクマタカの姿が見られるようになってきました。
繁殖期に入り盛んにディプレイフライトをするようになるためです。
こちらも是非探してみてください!
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(クマタカNisaetus nipalensis


まだ冬鳥全員集合!ではないですが多くの種が見られるようになってきました。
ガイド付きのツアーやお得な宿泊プランもご用意しております。
この機会に是非早川町へお越しください。

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https://www.hayakawa-eco.com/program/index.php/view/106?continue=1
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https://www.hayakawa-eco.com/program/index.php/view/135?continue=1

今回、確認した種
キジバト、カワウ、トビ、ヤマセミ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、ミソサザイ、カワガラス、アカハラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ノビタキ、カヤクグリ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、ベニマシコ、イカル、ホオジロ、カシラダカ
posted by 生態邑スタッフ at 17:18| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 野鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月20日

昆虫の冬の過ごし方とヤマセミ情報

こんにちは、スタッフのぐっちゃんです!
毎日寒く、ついに野鳥公園ではストーブをつけました。

今日はあいにくの雨ですが生きものに出会おうと、外に出るため置き傘を開いたところ、こんなものが。
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これは【オオトビサシガメ】というカメムシの仲間。

よく見るカメムシより大きくて細長く、全体的に茶褐色なのが特徴です。

オオトビサシガメは成虫のまま冬を越す越冬昆虫のひとり。

冬は寒さで動きが鈍るので、天敵に見つからないよう樹皮の下や葉っぱの裏などに身を潜め冬を越します。
私が発見したこの子は越冬する場所として、傘を選んだ模様。この傘は使わず、そっと畳みなおしておきました。

寒くて雨の音しかしないこんな日でも、生きものたちは冬を越えようと過ごしています。
森を歩いてみると、厳しい冬を乗り越えようとしている生きものたちに出会えますよ。

昆虫といえば、11月23日は【早川むしむしクラブ】の日!
むしむしクラブは、野鳥公園周辺の昆虫を観察・調査して、昆虫を守る活動も行うプログラムです。
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今月のテーマは「バッタの仲間を観察しよう」
バッタの仲間は冬の訪れの直前まで活動していて、成虫のまま越冬する種類もいます。
草むらからの美しい声に耳を傾けながら、隠れている場所を探したり、どうやって鳴いているのかを観察しましょう!
見つけた成果は、貴重なデータとして地図やリストにまとめて、野鳥公園の展示や生物資料に活用していますよ!

お申し込みはこちらから!
https://www.hayakawa-eco.com/program/index.php/view/111?continue=1#continue

★★★ヤマセミ情報★★★
本日、ヤマセミがオシドリ池に来ました!
7時45分〜9時17分の間滞在していて、飛び込んでアマゴを捕る姿や止まり木で休む姿が観察できました!
そのあとも、2回ほどオシドリ池に来たことを確認しています。
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野鳥公園に来る際は、暖かい服装でお越しください!
また、ヘルシー美里では日帰り入浴がございます。冷えた体がポカポカになりますよ(^^)
みなさまのご来園お待ちしております。
posted by 生態邑スタッフ at 15:24| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | むし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月21日

インセクトホテルを作ってみました

どうもこんにちは、がっしーです。


皆さんは「インセクトホテル」ってご存知ですか?
インセクトホテルとは、棚や筒などの中に落ち葉、小枝といった物を詰め込み、
昆虫たちに住処や休息場所として利用してもらうための場所。
だんだん寒くなり、昆虫たちも冬越しを始める季節。
今日はそんな冬越し昆虫たちに来てもらうための、インセクトホテルを作ってみます。

一般的なインセクトホテルは、高さ1メートルほどの棚を作って
中に色んな材料を詰め込んでいくのですが、今回は園内のいろんなところに設置したいので
小さく、簡単なものを作っていきます。

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ホテルの材料は竹にします。大きさも硬さもぴったりですし、
なにより元から穴が開いていますから。


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ノコギリを使って竹を輪切りにしていきます。節ごとで切ればちょうどいいかな?


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切った竹の節に、ハンマーで穴を空けます。カビ対策に通気性を良くしましょう。


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竹を4本選び、材料を詰めて紐でくくります。
今回は落ち葉、木の枝、樹皮をチョイス。最後の一つは試しに何も入れないでみました。
色々な環境があると、きっと色々な昆虫が来てくれるはずです。


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観察のしやすさや、間違って蹴ったり転がって行ったりしないようにホテルを木からつるします。
これで完成!さあ、どんな昆虫が来てくれるでしょうか。


今回作ったインセクトホテルですが、これから少しずつ増やしていく予定です。
巣材を出して中に昆虫がいるか観察したい時は、スタッフに声を掛けてください。
どんな昆虫がどんな冬越しをしているか、優しく覗いてみましょう。
posted by 生態邑スタッフ at 19:27| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | むし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月24日

綺麗なツチハンミョウには毒がある

こんにちは!がっしーです。

今日、管理棟の前で濃紺色の綺麗な虫を見つけました。

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大きなアリみたいな姿なのですが、お腹がやけにでっぷりとしています。
のっそりと歩いているので、ひょいっと手で捕まえて
近くにいたナベシに聞いてみたところ、
「あ、がっしーそれ素手で触らない方がいいよ」と言われびっくり。

なんだこの虫は?と調べたところ、この虫は「ツチハンミョウ」という虫の仲間、
「ヒメツチハンミョウ」ということが分かりました。
ツチハンミョウの仲間は、襲われると死んだふりをして
足の関節から毒を出すそうなのです。

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実際に、ナベシが白い紙の上で
ヒメツチハンミョウが毒を出す所を見せてくれました。
この毒は、地上をゆっくり歩いて移動するツチハンミョウが
捕食者に食べられないように出していると考えられており、
人も、昔動物を狩猟する時や、
忍者が暗殺する時に使っていたのだそうです。

この毒が皮膚に付くと、激しい痛みが走る可能性があるそうです。
今回は掌の上で毒を出されず、助かりました。
皆さんはもし園内で見つけても、絶対に素手では触らないでくださいね。
posted by 生態邑スタッフ at 18:29| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | むし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月25日

野鳥公園の早朝入園について

皆様

いつも南アルプス邑野鳥公園をご利用いただき誠にありがとうございます。
この度は皆様にお願いのご連絡をさせていただきます。

現在、野鳥公園ではリピーターの方に限定して、
開園前にご入園いただける「早朝入園」という制度を特別に行っています。
特にオシドリ池に飛来する野鳥を観察するための観察棟は中に入れる人数が限られているため、
必ず前日17時までにご予約いただくようお願いしております。
これらは全て特別措置であり、本来であれば時間外のご利用は不可能です。
しかし、少しでも多くの方に野鳥を観察して自然や生きものの素晴らしさを感じて欲しいという我々の願いから、早朝入園の制度を行っています。

ところが最近ご予約せず早朝入園される方や、当日の朝に連絡をされる方が増えております。
その結果、きちんとご予約をされた方が利用できない等のトラブルも発生しております。
このままですと、早朝入園制度の廃止および無断入園の方には毅然とした処置を取らざるを得なくなってしまいます。

少しでも多くの方々に気持ちよく野鳥公園を利用して頂くためにも、
すべての皆様にご利用のマナーを守って頂きたく改めてお願い申し上げます。

早朝入園のお問い合わせはお電話かHPのお問い合わせフォームから受け付けております。
TEL:0556-48-2621
https://www.hayakawa-eco.com/contact/mail/index.html

何卒ご協力の程をお願い申し上げます。
posted by 生態邑スタッフ at 15:13| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする