こんにちは、たぬきです。
2月8日(土)から2月9日(日)にかけて、
品川区交流バスツアー「メイプルシロップづくり体験ツアー」を開催しました!
1年間で2週間程度しか採集できない貴重な森の甘味です。
品川区からたくさんのお客様がいらっしゃいましたよ!
1日目は森へメープルシロップになる樹液が出る木を探しに出かけました。
甘い樹液は春の芽吹きのエネルギーを全身に行き渡らせるための木の手段の一つ。
つまり、樹液が出る種類の木と出ない種類の木があるのです。
今回探した木はイタヤカエデとウリハダカエデ、それからクルミ。
実際に森の中で木を比べて観察しながら探します。

「この木かな?」
見つかったら木が良く成長している方向もチェック。
いつの間にか参加者から
「こっちに他の木がかぶっているからこっちだ!」という声も!すごい!
方向を見定めて木に穴を開けます。

なんと!穴を開けたそばから樹液がぽたりぽたりと出てきました!

今、ちょうど根から吸い上げた水に糖分を乗せて上へと押し上げている最中でした。

木に樹液採集セットをセッティング。
1つの木に対して開ける穴は1つだけ。
木の大きさも細すぎる物はのぞいて、木への負担を最小限に。
一晩おいて、翌日回収に行くと・・・・

ポリタンクに樹液が!朝冷え込んだのか、ポリタンクの中で凍っているものも。
舐めてみても美味しい水のよう。まだ糖度は1から1.2くらい。
ちゃんと開けた穴には薬を塗ってからメープルシロップをつくります。

これを持ち帰って鍋に移し、煮詰めていきます。
糖度60を目指せ!


ぐつぐつ。
だんだんと琥珀色っぽく色が付いてきます。

舐めてみると「甘い!」
イタヤカエデの糖分だけのメープルシロップの完成です♪
1つの鍋で1リットル以上あったのに、できあがりはほんとにちょっぴり。
いかにイタヤカエデのメープルシロップが貴重かが分かりますね。

試食分とお土産分はゲットできました。
森の中で樹液採集セットをセッティングしたイタヤカエデは9本、
仕掛けた時間は19時間。回収できた樹液は約3リットルでした。
1本1時間あたり17ミリリットルくらい出ていた計算になります。
ですが、水分を飛ばしてメープルシロップとして甘いシロップになったのは
1リットルあたり30ミリリットルくらい。とっても貴重な森の甘味を頂きました。
森の中で色んな木々を比べたり、イタヤカエデの樹液が流れ出るところをみたり、
斜めになっている木や、ツタに絡まれたあとのある木、傷が治った木を見て、
木も生きている!というのを実感することもできました。
森の中で色んな発見をして楽しみながら、メープルシロップをづくりを体験できましたね♪
また早川町、野鳥公園の森へ遊びに来てくださいね!
今度はぜひイタヤカエデの芽吹きや紅葉を見に!
posted by 生態邑スタッフ at 15:40| 山梨 ☀|
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