10/17日(土)〜10/18日(日)開催しましたワイルドライフツアー ニホンジカに迫るのご報告をいたします。
このツアーは発情期を迎え、活動が活発になっているシカたちの生態に迫った2日間でした。
まずは、皆さんの自己紹介、その後、室内でクイズを交えながらシカを知るレクチャーです。
クイズの1つ【特製シカ福笑】では「こんな体の部分ありました〜?」
など意見を交わしながら1頭のシカを完成させました。
風景写真から隠れている仔ジカを探すクイズ【仔ジカはどこ?】では
「どこにいるの〜?わからな〜い!」との声が続出。
皆さんとワイワイと楽しみながらのレクチャーとなりました。

【仔ジカはどこ?】みなさんは見つけられますか?
夕闇が迫ると「フィーヨー」という、秋にオスのみが出す、
「ラッティングコール」と呼ばれる特別な声が聞こえ始めます。
よ〜く聞くと、「フィーヨー」には演歌のようなこぶしの効いた声、
尻切れトンボな声など個体によって違いがあります。
「シカの声にも個性があるのか」と皆さん驚いたご様子でした。
観察は、自動車で山まで移動して暗闇の中に座り、シカの声が聞こえてくるのを待ちます。
お客様とスタッフで3地点に別れ、声が聞こえると、鳴いた時刻、方向を記録しました。
シカの研究で頭数を調べるときなどに行なわれる方法です。
ただ声を聞くだけではわからない、シカのその瞬間にいた場所や、
そのシカの声の特徴を一致させることの出来る特別な体験をしていただきました。
夕食をはさんで、今度は実際にシカの姿を見るために、ナイトウォッチングに出発です。

きらりと光る目を探します。立派な角を持ったオスジカや子供連れのメスなど多くのシカに出会えました。
2日目は希望者のみの参加で朝5時からの早朝ウォッチングです。
暗がりで見たシカ達を明るくなってから見ると、さらに近くに感じられます。
宿に戻り朝食をとった後は、野鳥公園に移動しました。
ツアーの2日前に園内で起こったオス同士の縄張り争いの痕跡を観察しするためです。
林の中に付いた痕跡から「どの方向を向いて座った」のか、
ここでは「こんな行動をしたのでは?」などシカの行動の推測を行ないました。

シカの角を持って、どんな風に木に角をこすりつけたのかを体験。
気分はオスジカそのものです。

糞にも興味津々。糞から性別などがわかってしまいます。
ツアーの最後は、オスジカの声を聞いた山に向かいます。
たくさん声がしていただけあって、シカの痕跡だらけ。
何十年も利用されているシカの「ぬた場」に行くと、足跡や木に泥をこすりつけた跡が。
長い間使われているため、こすりつけた木は身体のラインが窪んでいました。

こんなに窪んでいます。多くのシカが体をこすりつけたことが想像できます。
今回のツアーでは11回、23頭ものシカに出会い、
林の中の痕跡や、実際にみた行動から、彼らの普段の生活に迫りました。
お客様からも、「2日分以上の体験ができた」「シカの視点でいつもと違う森を知ることができた」
「もっと森の中を歩きたくなった」などの感想をいただきました。
今回のツアーは、自分1人では体験できない、実際に調査に使われる手法や
観察を交えることで、他では体験できない、シカの生態に迫ったものとなりました。
ツアー中にお客様と聞いた声から、オスの縄張りを地図に出すこともできたので、
その縄張りが来年はどうなるのか?など来年のシカの動向が楽しみです。
皆様、来年のツアーにぜひご期待ください。
10/23(金)〜10/25(日)は60分プログラム「ニホンジカの声を聞こう」と言うイベントを行ないます。
詳しくはこちらから
http://www.salps.net/user/hmisato/yacho/event_special.htmお手軽イベントですのでぜひご参加ください。
byどん