こんにちは、テツです。
私が行っている定例の野鳥調査のご報告です。
南アルプス生態邑では、ラインセンサスと言う方法で毎月野鳥の調査を行っています。
これは決まったルート上で確認できた種数や個体数を調べる調査です。
この調査を年間通して行うと、どれくらいの種類がいるのか?や、どれくらいの個体数がいるのか?などが分かってきます。
また、この調査を続けていくと鳥たちや環境に変化があったを知ることが出来ます。
その結果、ここ早川では10年ほどの間に草地性の野鳥が減り、森林性の野鳥が増えていることが分かっています。
こうした結果が生物多様性の保全に向けて、具体的にどんなことをしていけば良いかの指針になります。
さて、ちょっと小難しいお話でしたが、ブログをご覧の皆様には主に生態邑の野鳥情報をお届けします!
以下は4月期の調査の結果です。
いよいよ夏鳥たちがやってきましたよー
野鳥公園では、オオルリやサンショウクイなどの夏鳥を確認しました!
どちらも高い木の上が好きなので、その辺りを探してみてください。
まもなくキビタキなどの他の夏鳥たちもやって来てくれるかと思います。
その他にも野鳥たちが繁殖期に入ったので、たくさんの鳥たちのさえずりで溢れるようになってきました。
目だけではなく是非耳でも鳥を探して楽しんだりしてみてくださいね。
また繁殖の早いエナガは、子育て真っ最中で頻繁に雛にエサを運んでいました。
無事に巣立ってくれることを祈るばかりです。
他、センダイムシクイ、クロツグミ、キツツキ類、カラ類など
(オオルリ♂
Cyanoptila cyanomelana)

(巣の中の雛に給餌するエナガ。巣に体を突っ込んでいて尾羽だけが見えています)
河原でも、オオルリやセンダイムシクイなどの夏鳥がやって来ていました!
しかし、夏鳥たちの歌声に負けじとミソサザイやセキレイ類、イカルの声も響いていました。
爽やかな川の風と鳥の声が気持ちの良い季節です。
こちらではカワガラスたちが子育て真っ最中のようでした。
川虫を捕って巣で待つ雛の元へと運んでいました!
他、カワセミ、イワツバメなど

(流木の上でさえずっていたミソサザイ
Troglodytes troglodytes)
畑周辺では、夏鳥はまだでしたが、冬鳥たちがまだ残っていました。
シロハラなどのツグミ類とカシラダカなどのホオジロ類です。
特にカシラダカは夏羽に換羽も進んでおり、さえずりも聞こえるようになっていました。
ただ、そのさえずり以上に賑やかだったのは、ウグイスとホオジロ。
畑のあちこちから大声量のさえずりが終始聞こえていました。
他、ツバメ、イワツバメ、モズなど

(春の風物詩ウグイス
Horornis diphone)
春のバードウォッチングシーズンが始まりました!
繁殖期の小鳥たちには「ソングポスト」と言って、お気に入りのさえずりポイントがあります。
これはさえずりには縄張りを守る意味があるからですね。
縄張りを最も防衛しやすい見張り台みたいなものがソングポストと言うことです。
と言うことは、声が聞こえた場所で仮に鳥を見失っても諦めずにしばらく待っていると再びやって来てくれるはずですよ!
是非探鳥を楽しんでくださいね♪
今回、確認した野鳥
ヤマドリ、キジバト、アオバト、アオサギ、トビ、カワセミ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、ミソサザイ、カワガラス、クロツグミ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、オオルリ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
posted by 生態邑スタッフ at 15:54| 山梨 ☁|
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